女性の頻尿
原因 | 膀胱炎、加齢による膀胱容量減少、水分摂取過剰、膀胱が過敏(過活動膀胱)、薬剤の副作用による残尿 |
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検査 | 検尿、血圧測定、常用薬の確認、腹部エコー検査、残尿測定、血液検査(糖尿病、腎臓機能、BNP)、水分摂取量と排尿日誌、過活動膀胱問診票 |
治療 | 女性の頻尿では以下の治療を検討させて頂きます。抗生剤、膀胱過敏改善の抗コリン剤処方、水分摂取に関する指導、高血圧・糖尿病の改善、利尿剤処方、下肢拳上および弾性ストッキングの着用 |
膀胱炎
膀胱炎は外部から大腸菌などの細菌が膀胱内に入り込み炎症を起こします。排尿時痛、頻尿、残尿感、血尿、尿混泥、下腹部痛などのさまざまな症状が起きます。
検査 | 検尿、尿培養検査/薬剤感受性試験、腹部エコー検査 |
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治療 | 尿路感染感受性の高い抗生剤の内服 ほとんどの方が内服翌日には症状が改善していきますが、薬剤抵抗性の細菌感染の場合、1種類目の薬剤では効果がありません。 その場合、感受性試験結果を参考に効果のある薬への変更が必要になります。 |
腎盂腎炎
腎盂腎炎は外部から大腸菌などの細菌が膀胱内に入り込み、炎症を起こした後尿管を伝って腎臓に炎症が及ぶことで発症します。 高熱、腰または背中の痛み、血尿、尿混泥、下腹部痛などさまざまな症状がおきます。
過活動膀胱
尿意切迫感を必須とした症状症候群であり、通常は頻尿を伴います。 尿の回数が多く、急に排尿をしたくなって我慢ができないことが多いです。 最近、大勢の患者さんが潜在していることが分かってきました。 60歳以上女性の5人に1人は症状があり、約810万人が有病していると推測されています。 帰宅時玄関先で、台所水仕事で、仕事中に尿意が強くなり我慢しづらいなどの症状が出現します。